表紙
英語タイトル
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日本語タイトル
科学英語論文の赤ペン添削講座
発行年
2005年最新版発行
著者
要約
今度の論文は絶対アクセプトさせたい!数々の論文を執筆・指導し,一流誌に発表してきた著者が明かす達人の技!ここまで簡潔で,ここまで的を射た論文執筆のマニュアルは今までなかった!思わずひざを打つコツや鉄則が,7つのルールと5つのポイントに凝縮!さらに続く赤ペン添削では,【Summary】【Results】…ごとの書き方を解説した後,実際に掲載された論文を題材にズバリ添削!単なる文法的な解説に留まらない,状況・研究内容にまで踏み込んだ添削は,実用的で実践的です.どうして悪いのか,どうしたら良くなるのかが身にしみてわかる!毎年毎年同じことを学生に教えるから自分の研究が進まない指導教官にもお勧めです.また,さまざまな状況に応じた例文が豊富なので大学院講義などにも適しています.
目次
第1章 論理的な文章をつくる9つのルール
ルール1 読者を意識する
読み手の立場に立つ
読者層をイメージする
投稿先の雑誌の特徴も考える
読者になったつもりで読み直す
ルール2 1つのパラグラフでは1つのトピックだけを述べる
1パラグラフの情報量
1パラグラフの長さ
パラグラフの構成を考える
ルール3 パラグラフの先頭にトピックセンテンスを置く
トピックセンテンスとは
トピックセンテンスの位置
パラグラフの3大構成要素
ルール4 1つの文では1つのポイントだけを述べる
1文の情報量
1文の長さ
ルール5 情報の流れを意識する
論理展開のパターンに従う
過不足なく情報をもり込む
ルール6 キーワードや接続語句で文をなめらかにつなぐ
効果的なキーワードの配置
効果的な接続語句の使い方
ルール7 表現上の一貫性を保つ
パラレリズムを保つ
用語を統一する
ルール8 誤解を招かない,具体的で明確な表現を用いる
複数の意味に解釈できる表現を避ける
難解な表現を避け,簡潔な表現を使う
定性的な表現を避け,定量的な表現を使う
大袈裟な表現や不正確な表現を避け,的確な表現を使う
正統的な表現を使う
ルール9 必要なことはすべて書く不要なことは何も書かない
第2章 論文英語に大切な7つのポイント
ポイント1 冠詞の用法
可算名詞の場合
不可算名詞・固有名詞の場合
ポイント2 句読点の用法
ピリオドの使い方
コンマの使い方
コロン,セミコロンの使い方
ポイント3 時制の使い分け方
現在形と過去形の使い方
現在完了形の使い方
ポイント4 数字と単位の書き表し方
単位の表記法
数字の表記法
ポイント5 簡潔で明確な文にする
文の骨組みを強くする
文の枝葉をすっきりさせる
複雑な句を避ける
回りくどい表現を避ける
ポイント6 Googleの活用で英語らしい表現にする
英語らしい英語を書く難しさ
Googleで例文を探し出す
ポイント7 英文校正の必要性
第三者による英文校正を受ける
英文校正の会社の利用
第3章 実践! 赤ペン添削講座
書き始める前に
論文全体のスタイル
論文執筆の順序
論文執筆の心構え
マテメソ Materials & Methods
マテメソの書き方
標準的な実験法は省略する
標準的でない実験法は詳しく説明するか,文献を引用する
客観的な数値や名称を記載する
マテメソの添削
レジェンド Legends
レジェンドの書き方
タイトル
実験法の説明
図自体の説明
レジェンドの添削
結 果 Results
結果の書き方
論 拠:なぜ調べたのか
目 的:何を調べたのか
方 法:どうやって調べたのか
結 果:どのような結果が得られたのか
結果の解釈:それで要するに何がわかったのか
結果の添削
イントロ Introduction
イントロの書き方
背 景
論 拠
目的と方法
主な発見と含意
イントロの添削
考 察 Discussion
考察の書き方
主な発見のまとめ
新規性:先行研究との関係
重要性:発見の一般化
堅牢性:研究の問題点
今後の展望
考察の添削
要 旨 Summary
要旨の書き方要旨の添削
論文のタイトル Title
「何をやったか」より「何がわかったか」
キーワードを盛り込んで具体的に表現する
20語以内で平易に表現する
参考文献 References
図 表 Figures
カバーレター Cover Letter
初投稿時のカバーレター
初投稿の表明
論文の歴史的経緯,主な発見,重要性
査読者の候補
再投稿時のカバーレター
再投稿の表明
論文の主な修正点
査読者のコメントとそれらに対する著者らの対応をポイントごとにまとめたもの
ページ数
171ページ
本の言語
日本語
ターゲット層
学生(科学)
教授
原稿の種類
アブストラクト
ジャーナル論文
学術分野
科学英語
出版社
読者によるレビュー
研究者によるレビュー
第1章では「論理的な文章をつくる9つのルール」を、第2章では「論文英語に大切な7つのポイント」について述べています。これだけでいいのかと、ちょっと心配になりますが、この本のメインは第3章の「実践! 赤ペン添削講座」。実際に、JBCなどに通った文章(というか、校正前の原文)をもとに、赤ペンを入れて修正を加えています。ただ校正の様子を見せているだけでなく、そこから、一般則を導き出している、なかなか意欲的な本です。
Amazonユーザーのレビュー
とっても実用的で参考になりました。よくまとまっていて、しかも見やすかったです。これを読みつつ初めての論文を書いています。早いうちにこういう本を読んでおくと後々役に立つと思います。
Amazonユーザーのレビュー
はじめて英語論文を書く人は、必須です。教官に指導を受ける前にある程度形にする場合、語法や書き方のルールの基本が書いてあります。論文の書き方、論文の読み方の2つの本が手元あるとよいです。
Amazonでの評価
星5つ中の4
Amazonでのレビュー数
6レビュー