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アカデミック英語参考書レビュー: 必ずアクセプトされる医学英語論文 完全攻略50の鉄則

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表紙

 

 

英語タイトル

None

 

日本語タイトル

必ずアクセプトされる医学英語論文 完全攻略50の鉄則

 

発行年

2016年最新版発行

 

著者

康永 秀生

 

要約

いかなる発見も、論文に書かれなければ何も残らない。本書は医学部の6年間では充分に教育されない医学英語論文執筆の実践的な方法を解説する。Non-nativeのための誤りのない無難な英語表現技術、論理性・一貫性を重視した論文各パーツにおける論述・構成のノウハウ、論文投稿から掲載までの各手続きの対処法など、本書が挙げる50の鉄則が投稿誌にアクセプトされる最短の道を照らす。医学論文作成に関わる全ての研究者必読の書。

 

目次

 

第1 章 医学論文を書くための心構え

<論文執筆準備のための鉄則>

[鉄則 1 ] ▶自分が論文を書く意義を見つめ直す。

[鉄則 2 ] ▶書かなければ,何も残らない。

[鉄則 3 ] ▶「書く」ことを意識して「読む」。

[鉄則 4 ] ▶研究計画段階から論文を書き始める。

[鉄則 5 ] ▶論文執筆に要する時間の短縮を心がける。

第2 章 Fool-proof English の表現技術

<Fool-proof English の鉄則>

[鉄則 6 ] ▶ Fool-proof English(誤りのない無難な英語)の表現技術を身につける。

[鉄則 7 ] ▶冗長・曖昧な表現を徹底的に排除する。

[鉄則 8 ] ▶動詞を制する者,作文を制する。

[鉄則 9 ] ▶論文に頻出する形容詞・副詞を押さえる。

[鉄則10] ▶文と文のつなぎ方を意識する。

第3 章 Introduction の書き方

<Introduction の鉄則>

[鉄則11] ▶Introduction は4パラグラフ構成を基本とする。

[鉄則12] ▶各パラグラフに意識的にkey sentence を挿入する。

[鉄則13] ▶冗長な先行文献解説を排除する。

[鉄則14] ▶末尾の研究目的に向かって,一直線に論理展開する。

第4 章 Methods の書き方

<Methods の鉄則>

[鉄則15] ▶Methods の再現性(reproductivity)を最重視する。

[鉄則16] ▶デザイン,セッティング,適格基準,介入・曝露を明記する。

[鉄則17] ▶アウトカムの定義と測定法を明記する。

[鉄則18] ▶統計解析方法を完璧に記述する。

第5 章 Results の書き方

<Results の鉄則>

[鉄則19] ▶ Results には一切の価値判断を交えず,事実を客観的に淡々と書く。

[鉄則20] ▶Methods の順に沿って実験・観察結果を簡潔明瞭に書く。

[鉄則21] ▶Table とFigure をself-explanatory にする。

[鉄則22] ▶Table・Figure と本文の重複記載を避ける。

[鉄則23] ▶ Results における定型表現を用いたfool-proof English に徹する。

第6 章 Discussion の書き方

<Discussion の鉄則>

[鉄則24] ▶Discussion 全体を通じた論理一貫性を強く意識する。

[鉄則25] ▶冗長・曖昧・蛇足を一切排除する。

[鉄則26] ▶すべてのトピックをConclusion に向かって一直線につなげる。

[鉄則27] ▶研究の新規性(novelty)を強調する。

[鉄則28] ▶Results に基づいて議論する。言えないことは言わない。

[鉄則29] ▶“spin”は厳禁。

[鉄則30] ▶Limitation の記載をはしょってはならない。

第7 章 Abstract の書き方

<Abstract の鉄則>

[鉄則31] ▶「 完全,正確,明快(complete, accurate and clear)」を追求する。

[鉄則32] ▶キモとなる統計分析結果を厳選して示す。

[鉄則33] ▶可能な限り,相対リスクだけでなく絶対リスクも示す。

[鉄則34] ▶Abstract のConclusion に論文のすべてを凝縮する。

第8 章 Title の書き方

<Title の鉄則>

[鉄則35] ▶Title には一語たりとも無駄なword を含めてはならない。

[鉄則36] ▶簡潔かつ必要十分な情報を含むTitle を書く。

[鉄則37] ▶体言止めを旨とし,完全文タイトルを避ける。

第9 章 投稿から掲載まで Ⅰ

<投稿の鉄則>

[鉄則38] ▶投稿前に原稿の体裁を完璧に整える。

[鉄則39] ▶Author の要件を満たさない者をco-author に加えるべきでない。

[鉄則40] ▶Aims and Scope に合う適切な投稿先を選択する。

[鉄則41] ▶記念受験するべからず。身の程を知るべし。

第10章 投稿から掲載まで Ⅱ

<Revision の鉄則>

[鉄則42] ▶Rejectされても落ち込まない。

[鉄則43] ▶Reject に対するappeal は時間の無駄と心得る。

[鉄則44] ▶Revision には初回投稿時より心血を注ぐ。

[鉄則45] ▶Editor・Reviewer に敬意を払う。

[鉄則46] ▶厳しい査読コメントにも耐えて修正する。

第11章 査読コメントの書き方

<査読の鉄則>

[鉄則47] ▶ 建設的,教育的,学術の発展に寄与するようなコメントを心がける。

[鉄則48] ▶過度に批判的なコメント,攻撃的なコメントはご法度。

[鉄則49] ▶Limitation を許容する。

[鉄則50] ▶再査読の時点での新たな追加修正要求はご法度。

 

 

ページ数

190ページ

 

本の言語

日本語

 

ターゲット層

学生(医学)

教授

 

原稿の種類

アブストラクト

ジャーナル論文

 

学術分野

医学英語

出版社

 

金原出版

 

研究者によるレビュー

2016年1月発売。「必ずアクセプトされる」とか「東大メソッドを惜しみなく伝授します!」などイラッとくる煽り文句が満載の表紙ですが、臨床論文を書く上でおおいに参考になります。英文法や語法の細かい理屈はともかく、最も大切なのは「独りよがりな文章ではなく事実を的確に伝える論理的で簡潔な文章を心がけること」。こんなところに集約されるのではないかと。自分の一番苦手なことですね(笑)。既に何本か論文がアクセプトされていますが、この本を読んで気付かされることは数知れず。全くの初心者だけでなく、少し論文を書くのになれてきたかもと勘違いし始めたくらいの医師(5年目~10年目?)にもお薦めです。

 

Amazonユーザーのレビュー

非常にわかりやすくてためになった! 何度も繰り返し読んでモチベーションを高めた。 実際、cover letterの書き方も記載してある内容を参考にして論文執筆を行った。

 

Amazonユーザーのレビュー

医学研究を行う人の必須本です。これまでの他の本とはことなり、かなり具体的です。

 

Amazonでの評価

星5つ中の4

 

Amazonでのレビュー数

19レビュー

 

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