表紙
英語タイトル
Guide to Publishing a Scientific Paper
日本語タイトル
日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方
発行年
2005年最新版発行
著者
要約
好感をもってアクセプトされるワザを免許皆伝! 20年間科学論文の査読をしてきた英語圏の一流研究者が贈る、英語論文の書き方の決定版。日本人が間違えやすいポイントはもちろんのこと、審査員に好印象をもってもらうためのノウハウも充実。初めて論文を書く初心者はもちろんのこと、投稿経験豊富な研究者も知っておくべきマナー満載の座右の書です!
目次
第1章 科学論文の発表とは?
1.なぜ発表するのか?
2.何を発表すべきか?
3.誰が発表するのか?
4.どの雑誌に発表すべきか?
-
4-1 一般的な考え方
-
4-2 考慮すべき特異的事項
5.医生物学雑誌に対する原稿を書く前に
第2章 原稿を書き始める前に…
1.投稿規定
2.よくみられる文法的誤り
-
2-1 なぜ文法が重要なのか?
-
2-2 スペルの一貫性
-
2-3 能動態 vs. 受動態
-
2-4 曖昧に掛けがちな分詞(動詞+ing)
-
2-5 “that”と“which” の用法
-
2-6 名詞を形容詞として用いたときに起こる問題
-
2-7 “This”の単独使用に注意せよ
-
2-8 “Due to” の間違った使い方
-
2-9 複数形 “types”,“kinds”,“classes” の使い方
-
2-10 “none” は “not one” を意味する単数形
-
2-11 ハイフン付けの際によく見られる問題
-
2-11-1 ハイフン付けと略語
-
2-11-2 数とハイフン
-
2-12 リストとセミコロン
3.論文を書くための参考書
第3章 Titleページ
1.慎重にタイトルを選ぶ
2.Running title
3.著者名と関連する脚注のつけ方
4.論文に関する連絡先となる著者
5.キーワードを列記する
6.略語リスト
7.フォントと字体の選び方
第4章 AbstractまたはSummary
1.AbstractまたはSummaryの役割と字数
2.見出しとページ・行の番号付け
3.Abstractの書式:連続文か,指定項ごとの区分構成か
4.Abstractの中の略語
5.“Preis”と呼ばれる単一文からなる研究の大要
6.Abstract中の文献引用
7.Abstractの中身
第5章 Introduction
1.Introductionの長さ
2.Introduction中の引用文献
3.歴史的背景の適切な導入
4.研究の背景にある作業仮説を述べる
5.方法論, 使用機器,材料,分析手段
6.研究の妥当性と結果の解釈
第6章 Materials and Methods
1.Materials and Methodsの書式
2.生物材料の取扱いについて述べる
3.化学物質の正式名と入手先
4.計測単位の正しい書式
5.登録商標を明記する
6.Materials and Methodsの構成
7.理論的前提と計算の詳細
第7章 研究対象が人間の場合
1.患者紹介と病歴
2.インフォームド・コンセント
3.病歴の記載書式
第8章 Results
1.データの品質
2.Resultsに載せる適切な結果とは?
3.Resultsの構成
4.データのわかりやすい提示
5.Results本文にFigureやTableを提示する場合
6.Resultsに最も多く見られる誤り
7.著者が合成した新規資材の第三者への供与について
8.知的財産と特許
第9章 Discussion
1.Discussionの長さと目的
2.Discussionの構成
第10章 Acknowledgements
1.Acknowledgementsの目的とスペル
2.謝辞の相手
3.利害の衝突
第11章 ReferencesとNotes
1.論文の引用
2.単行本および単行本中の特定章の引用
3.英語以外の言語の引用論文の表記
4.“in press”の論文および未発表データの引用
5.Notesの書き方
6.引用文献数についての留意
第12章 FiguresとFigure legends
1.図の目的
2.グラフと棒グラフ
3.単位と軸
4.対数および半対数目盛りに関する注意
5.写真に関する注意
6.図解と図式の情報過多に注意
7.Figureと図解での大文字の使用
8.Figure legendsの内容と長さ
9.発表済みのFigureやTableの再掲載
第13章 Tables
1.Tableの上手な使い方
2.Tableのタイトルと脚注
3.できるだけ単純に
第14章 インターネット上で公開する結果:Supplementary Information
第15章 雑誌編集長への1回目の手紙
1.編集長宛の手紙の目的
2.カバーレターの体裁と挨拶言葉
3.カバーレターの中身
4.編集長宛カバーレターの見本
5.添付文書は不要かどうか
第16章 論文を投稿する
1.論文投稿はハードコピー,電子ファイル,またはインターネット経由で?
2.ハードコピーでの投稿
3.フロッピーディスクまたはCDでの投稿
4.電子投稿
第17章 編集長からの返書とそれに対する返答文
1.修正なしでの採択
2.修正条件付き採択
3.採択再考条件付き却下
4.全面的却下
第18章 審査員への返答を添えた編集長宛の2回目の手紙
1.再度のチャンス
2.編集長宛の2回目の手紙
-
( i ) 論評が編集長からのみだった場合
-
( ii )審査員からの論評に返答する場合
3.審査員に対する返答
第19章 おめでとうございます! 論文は採択されました
1.発表前の論文の公開について
ページ数
149ページ
本の言語
日本語
ターゲット層
学生(科学)
教授
原稿の種類
アブストラクト
ジャーナル論文
学術分野
科学英語
出版社
読者によるレビュー
研究者によるレビュー
1985年以来のべ7000編以上の投稿論文原稿の査読修正にたずさわってきた著者による書『Guide to Publishing a Scientific Paper』の日本語訳です。著者は査読修正は日本からのものも多く、英語を母国語をしない研究者(特に日本人研究者)に共通する問題点を認識しており、それを指摘しています。 最後にある、投稿の際の編集長に当てたカバーレターの文例、査読結果に対する返事の文例は貴重ですが、この点に関しては、いろいろな場面を想定してもっとたくさんの文例をあげてくれた方がよかったと思います。
Amazonユーザーのレビュー
英語基礎医学論文を書くのに使用しました。購入動機は、最新刊のものだったので・・・・。まあ、分量が少ないので、簡単に読めますが、ちょっと簡単すぎるところもありますね。英語表現については、生物学の進歩と共にさまざまな表現が多岐に亘ってきているので、そういった観点からは記載がないように思います。羊土社の出版物にしてはそういったところの配慮がちょっと欲しかったですね。
Amazonユーザーのレビュー
おそらくこの本以外にも英論文の書き方の本はあると思いますし、この本でなければという内容はあまりありませんでした。ただ、知らなかったルールやその理由、実際の運用方法が簡潔にまとめられていて、ガイドライン的に使える本です。
Amazonでの評価
星5つ中の4
Amazonでのレビュー数
2レビュー