表紙
英語タイトル
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日本語タイトル
雑誌編集長が欲しがる!! 医学論文の書き方
発行年
2016年最新版発行
著者
要約
医学論文を書くにはコツがあります。各雑誌が定めている投稿規定や倫理規程などの“お作法"を守るのはもちろんですが、研究内容に合った投稿雑誌の選択、アメリカ“英語"とイギリス英語の使い分け、編集者との交渉の仕方などを知っておく必要があります。
目次
ページ数
400ページ
本の言語
日本語
ターゲット層
学生(医学)
教授
原稿の種類
アブストラクト
ジャーナル論文
学術分野
医学英語
出版社
2016年6月発売。未購入。表紙からして入門者・初学者向けの内容っぽいですが、Dr.あさいのこっそりマスターシリーズは統計の本が良かったのでこちらも一応購入してみようかと検討中です。
日本と英米の医学論文の書き方の違いなどとても参考になりました。医学論文は欧米発祥ですがその歴史的背景を含めて非常に丁寧に説明している本です。
題名に「医学論文の書き方」とあるので、査読に通る書き方を「徹底的に」解説してくれていると思って購入したが、前半はちょっと方向が違った。どうやら対象読者に「論文未投稿者」も含めているようで、「世の中にはどういう医学雑誌があるのか」とか「エビデンスに基づく研究とはどういうものか」とか、「超初心者向け」の内容がけっこう入ってる。論文の「輪郭」という感じの、初歩的/基礎的な説明が前半30%くらい。(だからそのぶん、何も知らない後輩に先輩医師が読ませるには都合がいいかもしれない)
論文の詳しい書き方は、中盤あたりから後ろにある。他の「書き方」系文書と比べて目新しさはないが、基礎を徹底的に網羅している印象。図表が多めのおかげで、読みやすさが光っている。レターやエディトリアルの書き方まで含めているのは、類書では珍しいかも。(そして時代柄か、倫理規程への言及が多い)
さて。ともあれ圧巻は最後の5部だ。
現役の査読者が、査読に通したいと思う論文の書き方を教えてくれている。
たとえば、担当査読者を「推定」し、査読者のクセ・好みを過去の通過論文から探る方法はおもしろい。はたまた、査読者に優越感を持ってもらうために、あえて初回投稿では「欠け」を作るコツは、現役の査読者ならではの視点じゃなかろうか。
論文の書き方だけではなく、人間臭いファクターまで加味して指導している。この本の中身すべてを実践したら、ほんとうに査読通過率が上がるのかもしれない。
Amazonでの評価
星5つ中の3.5
Amazonでのレビュー数
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