表紙
英語タイトル
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日本語タイトル
理科系のためのかならず書ける英語論文
発行年
2008年最新版発行
著者
要約
さまざまな読み手に対応するために論文には同じ内容を複数箇所に書く特性があります.例えば,7つの基本ユニットの1つである結論(要点)を3箇所に書かなければなりません.その場合,ヘルプ・シートを見ればその3箇所がどこであるかが一目瞭然です.したがって,すでに書いた基本ユニットの結論(要点)をその3箇所にコピーすればいいのです. そのような要領でヘルプ・シートを埋めていけば自動的に論文が完成します.論文の特性を理解しないままに論文を書き進めるのは得策ではありません.学生, 研究者,技術者他の皆さんに論文執筆にかかる時間と労力をなるべく少なくし,それぞれの研究に傾注していただきたくこの本を書いた次第です.皆さんの一助になれば幸いです.
目次
第1章 論文を書き始める前に
Before writing a research paper
ステップ1: 10の基本構成要素を頭に入れよう
ステップ2: 5つの核心構成要素を理解しよう
ステップ3: 研究メモを作成しよう
ステップ4: ヘルプ・シートを書こう
第2章 論文を書く
Writing a research paper
ステップ1: ワープロ・ソフトを立ち上げよう
ステップ2: ヘルプ・シートを参照しよう
ステップ3: 各要素の書き方・例を参考にしよう
1. 表紙(Cover)の書き方
1.1 タイトル(Title)の書き方
1.2 著者名(Authors’ names)の書き方
1.2.1 所属機関(Affiliates)
1.2.2 所属機関の所在地(Affiliates’ addresses)
2. 要旨(Abstract)の書き方
2.1 目的(要点)(Purpose--main points)
2.2 方法(要点)(Method--main points)
2.3 結果(要点)(Results--main points)
2.4 結論(要点)(Conclusions--main points)
2.5 推奨事項(要点)(Recommendations?main points)
3. 序言(Introduction)の書き方
3.1 研究テーマ(Research theme)
3.2 研究テーマの必要性・重要性
(Need/Importance of research theme)
3.3 従来の研究内容(Conventional research details)
3.4 従来の研究での未解明点
(Unresolved points in conventional research)
3.5 目的(要点)(Purpose--main points)
3.6 方法(要点)(Method--main points)
3.7 結果(要点)(Results--main points)
3.8 結論(要点)(Conclusions--main points)
3.9 論文の構成順序(Order of configuration of paper)
4. 方法(Method)の書き方
(1) 実験(Experiment)
(2) シミュレーション(Simulation)
(3) 分析(Analysis)
(4) 計算(Calculation)
(5) 試作(Prototype)
(6) 調査(Investigation)
5. 結果(Results)の書き方
(1) 図表の説明(Explanation of diagram)
(2) 図表からわかる事柄(Things known from diagram)
(3) 得られた結果[事実]に関連する既知の事実
(Known fact related to obtained result[fact])
(4) 得られた結果[事実]に関する意見や見解
(Opinion and view related to obtained result[fact])
6. 考察(Discussion)の書き方
6.1 目的(要点)(Purpose--main points)
6.2結果(要点)(Results--main points)
6.3 今回の研究結果と過去の研究結果との対比
(Comparison of present research result and past one)
6.4 推奨事項(要点)(Recommendations--main points)
6.5 結論(要点)(Conclusions--main points)
7. 結論(Conclusions)の書き方
7.1 方法(要点)(Method--main points)
7.2 結果(要点)(Results--main points)
7.3 結論(Conclusions)
8. 謝辞(Acknowledgments)の書き方
9. 引用文献・参考資料(References)の書き方
(1) 雑誌(Journal papers)
(2) 著書または編書 (Books or edited collections)
(3) 著書の一部 (One section of a book)
(4) 国際会議からの資料(Conferences)
(5) インターネット上のコンピュータ・サービスからの資料(印刷された出版物あり)
(6) インターネット上のコンピュータ・サービスからの資料(印刷された出版物なし)
(7) インターネット(電子雑誌、電子ニューズレター、電子会議)からの資料
(8) インターネット(文学作品や歴史文書などの電子テキスト)からの資料
10. 付録(Appendix)の書き方
第3章 わかりやすい英語を書く Writing simple English
(1) パラグラフを明瞭に書こう
(2) スタイルを守ろう
(3) パラレリズムを守ろう
(4) 頭でっかちを避けよう
(5) 1文を短くしよう
(6) 冗長な単語・表現を避けよう
(7) 名詞の修飾語を少なくしよう
(8) 修飾語を被修飾語の近くに置こう
(9) 明瞭な場合以外は代名詞の使用を避けよう
(10) 不定冠詞・定冠詞を正しく使おう
(11) 冠詞に気をつけよう
(12) 主語と述語の一致を確認しよう
(13) 懸垂分詞を避けよう
(14) 名詞と代名詞の単数・複数形を合わせよう
(15) 関係詞の多用を避けよう
(16) 関係代名詞の非制限的用法を避けよう
(17) 能動態を使おう
(18) 前置詞・前置詞句を正しく使おう
(19) 同一語を避けよう
(20) 差別語を避けよう
(21) カタカナ英語を正しく訳そう
ページ数
204ページ
本の言語
日本語
ターゲット層
学生(科学)
教授
原稿の種類
アブストラクト
ジャーナル論文
学術分野
科学英語
出版社
本書は文量が少ないですが、それゆえとても読みやすい本です。実例を交えて非常によくまとめられているので、大変参考になりました。特に初めて英語論文を書くときに重宝しました。
この本を読んでから、この本の姉妹所である『理系のためのかならず書ける英語論文』を一読されることとお勧めいたします。新しい切り口の素晴らしい本です。
英文を書くのになれていないひとのために,論文の構成から表現まで,ひととおりの説明をしている. 表現は比較的日本人にかきやすいものをえらんでいる (つまり,あまり英語らしくないものがおおい) ようにみえる. たとえば,abstract の例としてあげられている文章では purpose という単語が 2 つの意味でつかわれている (奇妙 !) うえ,自分の研究目的を過去形で書いている (奇妙 !). "It is ...ed (過去分詞)" が多用されているのも Japanese English っぽい. もしかすると初学者にはこのほうがかきやすくてよいのかもしれないが,最初からもっと英語らしい表現が書かれた本をえらんだほうがよいようにおもう.(2006 年版をみて)
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